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豆知識

通電チェック、測定などに KISEKAE チップが最適!

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通電チェック、測定などに KISEKAE チップが最適!

矢でもピンでもバナナでも 持ってこい? 変幻自在!


  その名も TJ-100と、愉快?な仲間たちとなります。

接続用電線の例


  “あちら” と “こちら”を繋ぐために両端に金具の付いた線を何種類も準備したり、持ち歩いたりするのって意外と面倒ですよね。 移動のときなどは、工具等も含めてバッグや工具箱の中がごちゃごちゃで、線どうしでもし言葉がしゃべれたら「おいおまえ、そこ邪魔、俺の場所!」、「おまえこそ、あっちへ行け。 俺のほうが先にいたぞ」などと、まるで、トイ・ストーリーのようにざわざわとしているかもしれません。 線どうしだけでなく他の物にもまとわりついて、そりゃーもうたいへん! 線どうしは絡まっているし、目的のものをさがし出して使える状態にするまで、イライラの連続! いっそ、地面に投げつけたらバラバラにほぐれないかななんて思った経験はございませんか? 筆者の経験では、軽い絡まりの場合に限りますが、そのまま上に投げて自然落下させると意外にも結構な確率で若干ほぐれかける経験があります。(なんと乱暴なことを) 電線の被覆が持つ、まっすぐになろうとする力(形状記憶の一種?)の作用でしょうか? でも、根本的解決にはなりませんでした。 そりゃそうですよね。 あのマジシャンのように「来てます、来てます」もないですし、実演販売員の方のように、「見て見て見て見て、ほうら、この通り」なんてなるはずもありません。

スプリング
  しかし、「あーら不思議」ということが一つあります。 それは、製造元から納入されたコイルスプリングは、よほど大きな物でもない限り一個一個並べてあるということはなく、まとめて「ごちゃっと」包装されています。 そのため、必ずと言ってもよいほどスプリング同士絡み合っていて、なかなか「一個」を取ることができません。 しかし、そのコイルスプリングの❝かたまり❞を、やさしく机の上に放ると、意外にも絡まりが取れることが良くあります。 人の手でほぐすよりも時短になるので結構有効な方法です。 今の言葉でいうと「タイパが良い」となるでしょうか。 
  この話、絡み合ったスプリングを、人が手で一個一個にほぐしていて、時間をかけてやったわりにほとんど進まないことに癇癪(かんしゃく)を起こし、かたまりを机の上に「ええい、もういやだ」と投げつけたら、なんと、勝手にほぐれたということがあったと聞いたことがあります。 一種の棚(たな)から牡丹餅(ぼたもち)だったようですね。 生産現場での経験がおありの方はご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、不思議ですよね。 科学や物理の先生に、そのメカニズムを教えてもらいたいぐらいです。


  この製品は、そんなお客様の「困った」、「なんとかならないか」というお声を頂戴したことから生まれてきたもので、この先少しでも皆様のお仕事の役に立ち愛用されていくことを願ってやまない製品です。 あらかじめ一本の電線の両端にコネクションメタルさえ付けておけば、全6種類の金具の中から自由に選んで、組み合わせていつでもどこでも簡単に交換することができます。

  ただ、デメリットが一つあります。 仕事着のポケットに金具部分を特に複数個入れたまま忘れて洗濯してしまうと、金具によって生地を傷めてしまう可能性、、、、(悲惨な結果が待っているかもしれませんので、くれぐれもお忘れにならぬようお願いいたします。 ティッシュペーパーをポケットに入れたまま洗濯してしまった場合も悲惨な結果となることは、経験済みの方も多いのでは?)

洗濯-ティシュー
  以下に、TJ-100ファミリー全体をまとめた一覧表があります。 表の下以降に個別の説明を加えさせていただきますので、まずはこの表をサラッとご覧の上、先にお進みください。
(小型モバイル端末においては、全体が表示できないことがありますが、その時は飛ばして先にお進みください。 PCの場合は、表自体をPCにいったん保存し、あらためてPDFリーダー等で開くと見やすいかもしれません。)


 


TJ-100 ファミリー     

シリーズ全員集合

シリーズ全員集合

   TJ-100シリーズは、金具部分=6種類柄(え、ハンドル)=6色 から構成されています。

  ねじ部の規格は共通となっておりますので、自由に組み合わせて(交換して)使うことができます。
  
  それぞれ、単品での販売となっておりますが、TJ-100-KT、TJ-100-KYについては、あらかじめ柄とセットにした型番として、それぞれ、TJ-200TJ-300も用意されています。【 B(黒)、R(赤)の2色のみ 】
TJ-100-KT = プローブ針
TJ-100-KY = フォーク端子(Y型)

TJ-100 ハンドル(6色)(記号 は、一覧表における と対応しています。以下同様です) 

TJ-100

共通部品 TJ-100 ハンドル

 

   TJ-100は、樹脂製の6色の柄(え)の内の一色と金属の部品(コネクションメタル)がそれぞれ一点、計二点で構成されています。 シリーズ一覧表のが外観となります(左の写真も同じ)。 使用にあたっては、TJ-100を共通の基本部分(ベース)として、の金属部分を先端に取り付けて使うこととなります。(取り付ける金属部分はTJ-100には付属しておりませんので、別途ご用意下さい。)

  型番としては、基本型番TJ-100に下記の色記号を付けたものとなります。
  色記号: B(黒)R(赤)BL(青) Y(黄)G(緑) W(白)

  ご注文例   :TJ-100-R(TJ-100を赤でご注文の場合)
        :TJ-100-BL(TJ-100を青でご注文の場合)

 《《使用にあたっての前準備》》

 使用に際しては、あらかじめ電線を付けておく必要があります。
 

電線のはんだ付け

 

  まず、柄とコネクションメタルがねじ込まれていますので、回して外し、お使いになる電線を柄に通してからコネクションメタルにはんだ付けをします。 電線を柄に通すのははんだ付け後でも可能ですが、 電線の両側にはんだ付け をしてしまうと、あとから柄を付けることが出来なくなりますので、筆者は仮に片側だけであっても電線はんだ付け前に柄に通すクセをつけております。 あたりまえのことと分かってはいても、過去さんざん失敗を繰り返してきた「学習しない子」であったためです。 というか、うっかり屋という持って生まれた《才能》?かもしれません。 なので、何かやるときはいつも鉄道員の方々のように「指差し確認」を励行しております。

  遥か昔のことですが、大失敗! はんだ付けの際に電線を柄に通すことをしないまま進めて、両側のはんだ付けが無事に終わった(と思った)ので、柄をねじ込もうとしたその時、あれっっ?、な、無い、、、。 せっかく付けた線を外してやり直し!
  また、ある時は電線の色は黒なのに、柄の色は赤だったとか。 おかしいな、、、さっきまでは確かに黒だったはずだけど。 手品などやったことないのに、すごいことになっている。 あちゃー、変な思い込みと、勘違いが、“タネの無い手品” という名の“偉業”を成し遂げたという素晴らしい結果を得ることに。

手品師
  話の脱線ついでに、もう一つ。 こんなことって、普通に考えればあり得ないことなんですが、実際、あったことなんです。 ユニバーサル基板を使って電子回路を組んでいる際、細かい部品を付けて配線などをしていると、集中とは裏腹に凡ミスをすることがあります。 集中すればするほど、変な間違いをやっていても不思議と気がつかないんです。 このようなことは、経験したことのある人にしか理解してもらえないであろうと思いながらも書いています。 どれをどのようにやっていくか、考えながら配線しているときにこの手のミスは起きやすくなります。 特に似たような作業が続いていて、間に若干異なる作業が挟まっていたりすると、❝思い込み❞によるミスが起き、気が付かずに進めてしまうことがままあります。 ロジックICなどがあると、条件が揃いすぎです。
  そこで図面のような手順書のようなものの必要性を痛感することになります。 どういうことかといいますと、設計する時は設計のみを行い、制作時は設計図面にしたがって、あまりいろんなことを考えずに単純作業をすることだけに集中する、つまり、同時にあれもこれもやらないことがミスを減らすのに有効ということです。

手品師
  さらに脱線します。 ミスについてもう一つだけ聞いてください。 かなり昔のことになりますが、ある講習会がありまして参加させてもらう機会に恵まれました。
そこでは、図面を描くことに関するノウハウが多数話されましたが、そのうちの一つをご紹介させていただきます。
  テーマは『図面を描くときに、ミスをしないようにするには』のようだったと思います。
  そして、その答えは、なんと『できるだけ図面を描かないこと』でした。 それを聞いた瞬間、「なんだそれ、そりゃー描かなければ間違いは起きないのあたりまえだよ」、「描かなきゃ仕事にならないよ」と、若すぎた筆者は、単純に言葉の表面だけをとらえてしまったのです。 深い意味があるのに、、、、、 いま思うと、短い言葉で的確なことを言っていて、さすがです。

  でも、もとはといえば、すべて自分の頭のCPUが何世代も前のものだからかもしれません。 あまり多くのことは同時にこなせないのが筆者のCPUなんです。 使用率がすぐに100%に達してしまいます。 しかも、ストレージは、筆者の意図とは関係なく、定期的に「消去」作業を自主的に行っているようで。 それも最近では、年齢とともに、その作業が頻繁に行われてしまうので困ってしまいます。 で、最新の速くてオーバーヒートもしないCPUが欲しい! 出来れば大容量のメモリもストレージも欲しい --- それは困難、ではなくて【無理】というもの。


たいへんお待たせいたしました。 ここからは、わき目もふらずに各アタッチメントの説明をさせていただきます。


TJ-100-KA クワガタ端子(U形)TJ-100-KA_3set

   TJ-100-KAは、刺股(さすまた=防犯用具:相手を離れた位置から抑え込んで動きを封じ込めるための道具)にも似たU字型のアタッチメントで、弊社のTJ-1097の金属部と共通となっています。 用途としては、U字部分の内寸法6.7mmに入るものなら幅広く使用可能です。

  代表例として、写真のようなターミナルポストの頭部下に差し入れて、締付けて固定するといったことがあげられます。 弊社型番ですと、T-12-16、T-375-16、T-381-16などが該当します。 そのほか、スタッドやねじの首下に入れることも可能です。

TJ-100-KB バナナプラグTJ-100-KB_set3

   バナナプラグ型のアタッチメントです。 金具そのものは、弊社のTJ-560の金属部分と共通となっております。 用途は、TJ-560と同様ですが、TJ-4、TJ-100、SA-2000-563、T-3025 (※1)、T-3025-Lなどが該当します。    ※1これについてはバナナの全長全てを収容することはできません。

  上の黄色の写真においては、TJ-100-KB のバナナプラグではなくて、TJ-560 バナナプラグT-3025-Lの組み合わせです。 この組み合わせでは、接続後には金属部は全てターミナルに収容されますが、T-3025(※1)と組み合わせた場合は金属部が露出します。 また、金属同士接触はしますが十分ではありませんので注意が必要です。


TJ-100-KC Φ2ピンプラグTJ-100-KC_set2

   Φ2 ピンプラグ型のアタッチメントです。 TJ-100-KB バナナプラグのように、コネクタとして使用するほかに、ターミナルのシャフトにΦ2ピンが入る径の横穴が空いているものについては、ピンを差して、ターミナルの頭を締めることで簡易的な接続ができるというものです。 コネクタとしての使用については、TJ-10-Aが該当し、ピン差しでの使用については、T-1、T-45、T-3025、T-3025-L などが該当します。


TJ-100-KT プローブ針TJ-100-KT_set2

   Φ0.8mmの針状、先端は0.1mmという細いもので、狭い部分の奥などにある被測定物に接触または挿入し、測定や実験などを行うことができます。
  使用対象としては、PC板に搭載された部品や、基板裏面のパターン上に針先端を当ててチェックができます。
  また、上図のようなナイロンコネクタ内のコンタクトのように、一般的なテスターリードの先が太すぎて、被測定部に到達できないときなどに、これならバッチリ! 重宝します。

※※※ ご使用にあたっては、次のことにご注意ください。 ※※※

・ 針の部分には絶縁を施しておりませんので、目的物以外との接触や手が触れたりせぬよう特にご注意ください。
 用途によっては、先端部以外の金属部分に絶縁チューブを被せることなどが有効と考えられます。
・ 針の先端は細く尖っておりますので、怪我などをせぬよう取り扱いには十分にご注意ください。
・ 本品には、抵抗(R)やコンデンサ(C)は内蔵しておりません。
・ シールド等は施していない、減衰比 1:1の簡易型プローブであり、精密測定用ではありません。

TJ-100-KTは、金具部分のみの型番ですが、TJ-100とセットにしたものが、TJ-200としてラインナップされております。【 B(黒)、R(赤)の2色のみ 】


TJ-100-KY フォーク端子(Y型)TJ-100-KY_3set-800

   端子台等のねじの首下に取り付けての通電チェックやデータ取りなどで、瞬間の測定ではなく、ある一定程度の時間的継続性をもって測定をする場合等に、リードの固定ができるようにと作られたもので、形状的には、一般市販のY形圧着端子にねじ部を設けたような形になっています。

・端子ねじはM3-M4に対応しています。  比較的広範囲の使用可能端子台があります。

TJ-100-KYは、金具部分のみの型番ですが、TJ-100とセットにしたものが、TJ-300としてラインナップされております。【 B(黒)、R(赤)の2色のみ 】


TJ-100-KK C-100 パワークリップTJ-100-KK_3set

  既に皆様おなじみのC-100、C-100-H パワークリップのクリップ部(共通金属部分)に、本シリーズの一つである、TJ-100-KCを組み合わせた、パワークリップアタッチメントです。

  現場作業時にクリップが外れにくいのでとても使いやすいとご好評をいただいているパワークリップを、このTJ-100に付けてしまおう! ということで生まれたものです。

  従来のクリップ(弊社品型番ですと、C-4各サイズ)は、もともと、ねじの頭を掴むような形状に作られていなかったためなのですが、ねじの頭を掴んで、チェックや調整などを行っていると、不意にクリップが外れてしまい作業が中断してしまうばかりか、外れたクリップが手や体に触れたり、周囲の他の金属部などに触れてしまい、火花が飛んだり、誤作動や事故を引き起こす恐れがある(あった)。 さらに、付け直す手間と時間がもったいない。
  もっと外れにくいクリップはないのか、頑張って作れないか というお客様からのお声に励まされ、ねじの頭にジャストフィット】するようなクリップ機能を追及して開発されたのがC-100で、掴むことに特化した形状をしております。(特許)。

  用途的には、C-100と同様ですが、端子台のねじ頭を掴んだ状態をキープし外れにくいことで、通電チェックやデータ取りなどに力を発揮します。 

・端子ねじはM3〜M4に限定されますが、サイズ的には比較的広範囲の使用可能端子台があります。

・パワークリップ単体では、M3-M4ねじ用のC-100、C-100-Hがあり、TJ-100には付けることができませんが、M5-M6ねじ用ではC-100-Xがあります。

・上の使用例の写真のように使用するには、TJ-100(6色から選択)TJ-100-KKC-100-HC(C-100-Hのカバー、6色から選択)が必要となります。



 ぜひとも、ご留意いただきたいこと 


本記事においては、物理的に組合せができることを主眼にまとめておりますが、基本的に充電金属部が露出する構造であり、実使用々途としての適否や安全性の確保について十分に評価/確認のうえ、相応の電気知識を持った方が、感電、短絡などの事故が起こらぬよう安全に配慮してのご使用をお願いいたします。


最後までお読みくださりありがとうございました。


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