電気検査・測定の安全性・効率性を高めるパワークリップ（C-100シリーズ）

2020/06/10

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電気製品は出荷前検査・設置現場での定期点など、さまざまな検査・測定が必要とされます。その際、端子台にすでに接続されている配線をわざわざはずし、接続し直すのは効率が悪いため、小型のクリップ（洗濯ばさみのような形状のもの）を使ってねじ頭をはさみ、検査するのが一般的です。
このクリップは、電気部品として長年、汎用的に使われているものですが、その性能は長らく進化してきませんでした。これに対し、サトーパーツでは従来のクリップから安全性・作業効率性を大きく高めた独自の製品である「パワークリップ（C-100シリーズ）」を開発。電気検査・測定の安全性の向上・作業効率改善に貢献しています。

パワークリップ（C-100シリーズ）の特長

パワークリップ（C-100シリーズ）は、従来のクリップ製品（当社製品でいうC-3、C-4シリーズ）と比較し、「はさみやすく、はずれにくい」「定格電圧300Vまで対応」などの特長があります。また本製品は、特許として登録されています（特許第6509267号）。

特長1：はさみやすく、はずれにくい設計で作業効率をアップ！

一般的に、端子台のねじ頭の形状は「ナベ小ねじ」と呼ばれるドーム形状をしたねじが多く使用されており、従来のクリップではさもうとしても、滑ってしまい、非常にはさみにくいものでした。また、はさめたとしても、しばらくたつと滑ってはずれてしまうため、せっかくのデータが取り直しとなるなど、検査・測定の作業効率を妨げていました。
これに対し、パワークリップは8カ所の接点でねじ頭をつかむ、独自のつかみやすく、はずれにくい構造を採用。前からはねじ頭を、横からは電線をしっかりはさむことができます。当社従来品（C-4-L）に比べ、引張力に対する強度は2倍以上となっています。このような性能をもつパワークリップを活用することで、作業時間を短縮するなど、電気検査・測定の効率化に貢献できます。

特長2：定格電圧300Vまで対応で安全性を向上！

従来のクリップは、定格電圧が30V程度のものが一般的でしたが、実際の検査・測定の現場では、30V以上の電圧を扱わなければならない場面も多いのが一般的です。企業のコンプライアンスや安全性の追求が求められる時代、電気検査・測定で使う部品も、より確かで、安全なものを採用する必要がでてきています。
パワークリップは、絶縁カバー素材に熱可塑性エラストマー（TPE）を使用しています。絶縁カバーには従来、装着を容易にするためのスリットが入っていますが、より安全性を追求した「C-100-Hタイプ」は、スリットをなくし、金具との接触のリスクを低減することで、定格電圧300Vまで対応可能となっています。

特長3：独自の銅合金採用ですぐれた耐久性

従来のクリップは摩擦で変形しやすく、また変形するとさらにつかみにくく、はずれやすくなってしまうという悪循環がありました。パワークリップの金具には、特殊な銅合金を採用しており、変形しにくい特徴をもっています。はさみやすく、はずれにくい設計に、素材の耐久性も加わり、本来の性能を長く発揮できます。また、安心の日本国内設計・生産で、安定した品質を誇っています。

用途分野と採用実績

本製品は、すでに年間6万個以上の販売実績があり、電気検査技術者や出荷検査員、品質管理担当者の方々から大変好評をいただいています。採用実績としては、全国の電気保安協会様で採用されており、「保守・メンテナンスの安全性・効率性が向上した」との喜びの声をいただいています。
パワークリップは、従来のクリップより割高にはなりますが、電気検査を行う企業や現場監督にとって、作業者の安全はなにものにも代えがたいものです。電気検査・測定をより安全に行うための選択肢としても、ぜひパワークリップをご検討ください。

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